四本値
よみかた:よんほんね
四本値とは、1本のローソク足を構成する4つの価格情報のことを指し、「始値(はじめね)」「高値(たかね)」「安値(やすね)」「終値(おわりね)」の4つで構成されます。
これらは、一定の時間枠(1分、5分、1時間、1日など)における価格の動きをコンパクトに表現するために使われ、ローソク足チャートの基本となっています。
始値はその時間枠の最初に取引が成立した価格、高値は最も高くなった価格、安値は最も低くなった価格、終値は最後に成立した価格です。
これらの4つの価格をもとに、ローソク足の形状が決まり、相場の勢いや転換点を読み取る手がかりとなります。
たとえば、終値が始値より高い場合は陽線、逆に低い場合は陰線として描かれ、トレーダーはこのローソク足の形や連続性から、買い圧力や売り圧力の強さを判断します。
そのため、四本値はテクニカル分析の出発点として非常に重要な役割を果たしています。
また、移動平均線やボリンジャーバンドなど、多くのテクニカル指標もこの四本値をベースに算出されています。
特に日足や週足といった長めの時間軸では、四本値がより意味を持ち、トレンドや反転の根拠として活用されます。
初心者にとっては、まず四本値の意味と役割を正しく理解し、それぞれの価格がチャート上でどのように視覚化されているかを把握することが、テクニカル分析を深める第一歩となります。