バスケット取引
ばすけっととりひき
バスケット取引とは、複数の通貨や資産をまとめて一括で売買する取引手法を指します。FX取引においては、特定のテーマや相関関係に基づいた複数の通貨ペアを同時に売買し、リスクの分散や戦略的な利益の最大化を図る目的で活用されます。
たとえば、「リスクオン局面に強い通貨バスケット」や「資源国通貨バスケット」など、特定の条件に合った通貨をまとめて組み合わせることで、個別の通貨リスクを抑えつつ市場全体の動きに乗ることができます。
また、特定の通貨に対して他の複数通貨をまとめて取引する“クロス戦略”的な使い方も一般的です。
ただし、バスケット取引は対象となる通貨ペアが多いため、スプレッドやスワップポイントの影響、そしてそれぞれの値動きのばらつきによる管理の複雑さにも注意が必要です。相関分析や経済指標のチェックを丁寧に行い、全体としてのリスクバランスを取ることが求められる高度な取引手法といえるでしょう。