テールリスク
てーるりす
テールリスクとは、通常ではほとんど起こらないような極端で予測困難な事象(例:金融危機、戦争、パンデミックなど)によって、市場に大きな損失が発生するリスクのことです。
「テール(tail)」とは統計学における確率分布の端の部分を意味し、そこには発生確率は非常に低いが、発生すると影響が極めて大きい出来事が含まれます。
例:
- 2008年のリーマンショック
- 2020年のコロナショック
- 戦争やテロ、国家のデフォルト(債務不履行)
投資やトレードにおける注意点:
- 通常のリスク管理ではカバーしきれないため、ヘッジ戦略やポートフォリオ分散が重要
- 過度なレバレッジや片側に偏ったポジションは、テールリスク発生時に致命的損失をもたらす可能性がある
- ボラティリティの急上昇や、流動性の枯渇も伴いやすく、損切りも困難になる場合がある
まとめ:
テールリスクはめったに起きないが、「もし起きたら」のダメージが非常に大きいため、常に想定しておくべきリスクのひとつです。