リスク許容度
よみかた:りすくきょようど
リスク許容度とは、トレーダーが精神的・経済的にどれだけの損失を受け入れられるかという「リスクに対する耐性」のことを指します。
これは単に資金量の多寡だけでなく、個人の性格や経験、トレードスタイル、目標期間などにも大きく左右される重要な概念です。
たとえば、資金が100万円あるからといって、10万円の損失を冷静に受け止められるとは限りません。
同じ金額の損失でも、人によって感じるストレスや焦りの度合いは異なるため、自分のリスク許容度を正確に把握することがトレードの安定性に直結します。
リスク許容度を超えたトレードを続けると、損失に対する恐怖心から冷静な判断ができなくなり、無計画なナンピンや損切りの遅れ、無謀なロット増加といった「負の連鎖」に陥るリスクが高まります。
そのため、自分に合ったポジションサイズや損切り幅を設定し、1回のトレードで許容できる損失を事前に決めておくことが非常に重要です。
多くのトレーダーは「総資金の1〜2%以内を1回のリスク上限」とするルールを採用しています。
初心者はまず、小さな損失を経験しながら、自分がどの程度のリスクに耐えられるのかを確認することから始めましょう。
リスク許容度を意識した資金管理が、継続的に相場と向き合うための土台となります。