リスクオフ
よみかた:りすくおふ
リスクオフとは、市場参加者がリスクの高い資産への投資を避け、安全資産へと資金を移動させる相場環境を指します。
不安定な経済状況や地政学的リスク、金融危機などが起こると、投資家はリスクを回避する動きを強めるため、リスクオフの流れが発生します。
この状況では、株式や新興国通貨、高金利通貨などの「リスク資産」が売られ、代わりに日本円(JPY)や米ドル(USD)、スイスフラン(CHF)などの「安全資産」が買われる傾向があります。
特にFX市場では、リスクオフの局面で円高が進行することが多く、クロス円通貨ペアは大きく下落する場面が見られます。
リスクオフの動きは、短期間で相場を大きく動かすため、ボラティリティが急上昇することもあります。
突発的なニュースや世界的な経済指標の悪化が引き金となることが多く、予測が難しい場面でもあります。
こうした状況では、トレンドの方向が急に変わったり、テクニカル分析が機能しにくくなることもあるため、ポジション管理や損切りルールの徹底が重要になります。
初心者は、リスクオフという相場の流れを理解することで、突発的な値動きにも冷静に対応できるようになります。
経済ニュースや市場のセンチメントを日々チェックし、相場の空気感を読む力を養っていきましょう。