リバウンド
よみかた:りばうんど
リバウンドとは、相場が一方向に大きく動いた後に、反対方向へ一時的に戻す値動きのことを指します。
急落後の反発や、急騰後の下落など、過剰な動きに対する市場の調整として現れるケースが多く、短期的な逆張りのチャンスとして注目されます。
たとえば、ドル円が短時間で大きく下落した後に買い戻しが入り、価格が上昇するような場面では、「下げからのリバウンドが発生した」と表現されます。
このような動きは、テクニカル的な節目(サポートラインや過去の安値)や、投資家心理による過剰反応の反省などが背景にあります。
リバウンドはトレンド転換とは限らず、あくまで一時的な反発に過ぎないことも多いため、その見極めが非常に重要です。
勢いよく反発したとしても、元のトレンドに押し戻される「戻り売り」や「押し目買い」に巻き込まれる可能性があります。
短期トレードにおいては、リバウンドを利用した逆張り戦略が有効な場面もありますが、あくまでリスクを限定した取引が前提です。
トレンドや出来高、オシレーター系の指標を使って、過熱感や反転の兆候を確認しながら慎重に判断しましょう。
初心者は、リバウンドを「単なる反発」として飛び乗るのではなく、それが一時的な調整なのか、本格的な転換なのかを見極めるための検証を重ねることが、トレードスキルの向上につながります。