ロスカット
よみかた:ろすかっと
ロスカットとは、FX取引で発生する損失を一定の範囲内に抑えるために、保有しているポジションを自動的に決済(強制決済)する仕組みのことです。
証拠金維持率が一定の基準を下回ったときに発動され、大きな損失によって口座残高がマイナスになるのを防ぐ役割を果たします。
たとえば、含み損が増えて証拠金維持率が50%を下回ると、自動的にロスカットが実行され、ポジションが強制的に一部または全て決済されます。
この維持率の基準はFX会社によって異なるため、事前に自分の口座のルールを確認しておくことが重要です。
ロスカットは資金を守るための安全装置ですが、発動タイミングによっては大きな損失が確定してしまうこともあります。
特に急激な相場変動が起きた際には、指定価格よりも不利なレートで決済される「スリッページ」が発生し、想定以上の損失になるケースもあります。
そのため、ロスカットに頼るのではなく、自らあらかじめ損切りラインを設定しておくことが大切です。
損失を自分でコントロールする習慣を身につけることで、リスクの大きなトレードを未然に防ぐことができます。
初心者は「ロスカット=悪いもの」と考えがちですが、むしろ資金を守るための重要な防御策です。
ロスカットが発動された理由や相場の状況を振り返り、次に活かすための学びとして前向きに受け止めることが成長への近道です。