リクイディティ
よみかた:りくいでぃてぃ
リクイディティとは、市場における「流動性」のことを指し、売買がどれだけスムーズに成立するかを示す重要な概念です。
FX市場では、ある通貨ペアを希望する価格で素早く取引できる状態を「リクイディティが高い」と表現します。
たとえば、米ドル/円(USD/JPY)やユーロ/米ドル(EUR/USD)のような取引量の多い通貨ペアはリクイディティが非常に高く、売買注文が瞬時に約定しやすくなっています。
一方、マイナー通貨や市場参加者が少ない時間帯ではリクイディティが低下し、スプレッドが広がったり、約定が遅れたりするリスクが高まります。
リクイディティの高さは、取引の安定性や透明性にも関係しており、大口注文でも価格に大きな影響を与えにくい環境が整っていることを意味します。
逆に、リクイディティが低いと相場が一方向に急変しやすく、思わぬスリッページや価格の飛びが発生することもあります。
市場の時間帯や経済指標発表前後、または週明けや年末年始などの取引が少ないタイミングでは、リクイディティが著しく変動するため注意が必要です。
初心者は、リクイディティの高い通貨ペアや時間帯を選ぶことで、無駄な取引コストやリスクを減らし、より安定したトレード環境で経験を積むことができます。