ノーポジション
のーぽじしょん
ノーポジションとは、FXや株式などの取引において、現在どの通貨や銘柄も保有していない状態を指します。
つまり、買いポジションも売りポジションも持たず、相場に対して完全に中立な立場を取っている状態です。
ノーポジションの最大の特徴は、相場がどちらに動いても損益が発生しないという点です。
価格が急騰しても急落しても、ポジションを持っていないため影響を受けません。
そのため、リスク回避の手段としても活用されます。
トレーダーがノーポジションを選ぶ理由はさまざまです。
相場の方向性が読めないときや、重要な経済指標の発表を前にリスクを回避したいとき、あるいは一度冷静になって戦略を見直したいときなど、積極的に「取引しない」という判断が下されることも珍しくありません。
ノーポジションは、一見すると「何もしていない状態」のように見えますが、実は非常に重要な戦略でもあります。
相場に張り付き続け、無理にエントリーを繰り返すよりも、有効なタイミングをじっくり待つ姿勢が、長期的な収益につながることも多いのです。
「休むも相場」という相場格言にもあるように、ノーポジションを維持することで精神的なプレッシャーから解放され、冷静な判断を保つことができます。
焦らず、自分のルールや相場環境に合ったエントリーチャンスを見極めるための大切な時間と捉えるとよいでしょう。