オプション取引
よみかた:おぷしょんとりひき
オプション取引とは、将来のある時点に、あらかじめ決められた価格で資産を「買う権利」または「売る権利」を売買する金融取引のことです。
この「権利」には、必ずしも行使する義務はなく、行使するかどうかは買い手が自由に決めることができます。
オプション取引には、2つの基本的なタイプがあります。
「コールオプション(Call)」は、将来、特定の価格で資産を買う権利です。
「プットオプション(Put)」は、将来、特定の価格で資産を売る権利です。
たとえば、ドル/円のコールオプションを買った場合、円安(ドル高)になれば利益が出る可能性があります。
反対に、プットオプションを買えば、円高(ドル安)の局面で利益を得られる可能性があります。
オプション取引は、為替や株式、商品などさまざまな市場で活用されており、
リスクヘッジ(損失回避)やレバレッジ効果(小さな資金で大きな取引)を狙った投資戦略に使われます。
ただし、仕組みが複雑であり、特に売り手(オプションの発行側)には大きな損失リスクがあるため、
知識と経験が必要な高度な金融取引の一つとされています。