戻り売り
よみかた:もどりうり
戻り売りとは、下降トレンドの中で一時的に価格が上昇(戻り)したタイミングを狙って売りポジションを取る取引手法です。
トレンドの方向に沿った順張りの戦略であり、特に中級者以上のトレーダーに好まれる基本的な売買スタイルのひとつです。
価格が下落している中で、短期的に反発が起こることは珍しくありません。
その反発(戻り)が終わり、再び下落に転じるポイントを見極めてエントリーすることで、トレンドの再加速に乗ることが可能になります。
戻り売りの際には、レジスタンスライン、移動平均線、フィボナッチリトレースメントなどを活用して戻りの目安を判断します。
また、ローソク足の反転シグナルや出来高の変化にも注目することで、より精度の高い売買が可能となります。
ただし、戻りが単なる一時的な反発ではなく、トレンド転換の初動だった場合には、逆行するポジションを持つリスクが伴います。
そのため、損切りラインの設定や資金管理は必須です。
初心者は、トレンドの方向性をしっかりと確認し、焦らず確かなシグナルを待つ姿勢が重要です。
戻り売りは、相場の流れに逆らわない取引ができるという点で、リスクとリターンのバランスが取りやすい手法といえるでしょう。